【節約ブーム】何を節約するのか

円安や物価高、実質所得減が契機となり、世は正に節約ブームと言って良い程です。

テレビや雑誌などでは、電気代や水道代の事細かな節約術が披露されていますが、実際のところ、皆様どうでしょうか?

実は、会社のコスト削減と似ているんです。

会社でコスト削減が社命として出されますと、ほぼ間違いなく、退職者が増えてきます。

コスト削減が、やる気削減に繋がるからです。

 

コスト削減のターゲットは営業部門になりがちです。

営業経費を削減することによって、利益率の向上を目論むのですが、これは目に見えやすいから、そういう方向に行きがちになります。

例えば、接待や手土産、販促品の提供など、目で見て分かりますが、営業社員からすると、商品を売るよりも営業マン自身を売り込んでいるのが実態です。

ところが間接部門から見ると、数値化できないこのようなコストは煙たがられるコストになります。

 

これを家庭に置き換えますと、例えば電気代削減のために小まめに電気を消す、水道代を削減するためにシャワーを使わない等、「我慢」を前提とした節約は「心理的」に抵抗感が強く出がちです。

むしろ、例えば仕事から帰って、お湯がたっぷりの湯舟につかることで気分転換になるのであれば、それ自体に価値が有りますし、明日への活力になるかと思います。

その一方、湯舟にお湯を最低限だけ貯めて、これを家族で分かち合うようでは、湯舟につかるという楽しみは有りませんし、「節約ここに極めたり」でしかありません。

 

目先のコスト削減は、「百害あって一利なし」と思っています。

 

その一方、節約が過ぎると「旦那の稼ぎが悪い」という論調になりがちで、

「お父さんは辛いよ」

の世界ですね~

 

さて、節約は収入以上にはできませんから、やはり収入増も併用せざるを得ません。

 

私的にはこう考えています

 

節約=コスト削減

 

ではない、という事です。

節約は無駄遣いを無くするという考え方ではなく、お金の有効活用=支出の最適化であるという事です。

 

限りある収入でどう生活を成り立たせるかという家計管理は既に過去のもので、素直に収入増を図ることでしか「現状維持」が出来ない世の中になっています。

 

消費税導入を契機に、わが国が貧しくなっていきましたから。

 

 

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