7・ザプライスというお値打ち商品に98円(税別)のPB食パンがありました。
見切り品の食パンが無い時に重宝していたのですが、これが108円(税別)に値上げとなりました。
それでも、定価でこのお値段はお安いかと思いますが通常のPB食パン(セブンブレッド)との主な相違点は、使っている油にあります。
前者がマーガリンを使っているのに対し、後者は大豆油などを使っています。
国民全体の貯蓄残高は大きく増えているのですが、かなり偏在していることから、多くの国民の懐は寂しくなっています。
自虐的に言えば、これまでごく一部であった貧困ビジネスが、顕在化してきたことにより、メーカーや小売り側も新たな市場として放置できない程になったのだと思います。
先日の報道ではイオンが大躍進しており、特にPB商品の比率が大きくなってきて、更にそれが増加傾向を示しているとの内容でした。
イオン、上半期は過去最高の営業益 節約志向で自社ブランド伸長 | ロイター (reuters.com)
メーカーもただのOEMメーカーにならないよう、使い分けて取り組む必要があると思いますが、設備稼働率の向上とコストは表裏一体なので、結果的には
同じものを安く ⇒ 同じ様なものを安く ⇒ 似ている風のものを安く ⇒
低価格の低機能新商品 ⇒ 価格に見合った低価格商品
とデフレスパイラスのように、ニーズのマイナス変化に対応し続ける必要があるのでしょうね。
結局のところ、一人当たりの消費が減り、消費税が減る傾向になれば、先日記事にしたたばこ税と値上げの図で示したように、これまでの消費税収を上回るような増税が続いていくことになると思います。
私の退職後シミレーションでは、極力、不確定要素を排除するよう、年金や相続は収入に一切含めておらず、また、株式配当額も現時点換算の70%としています。
物価の高騰は今後も続いていくでしょうから、多くの方は消費の選別化がより先鋭化し、スーパーなどの小売店の寡占化が進み、最終的にアメリカのように数えるくらいの小売店に統廃合されるのではないでしょうか。
そうなると価格競争が大きく後退しますので、結果は予想できます。
最後に、物価高騰への対策は収入増しかなく、より給料を払ってくれる会社への転職組が増えて、雇用の流動性が高まるのでしょう。
逆に転職できない人は最低賃金レベルで固定化し、生活の不安定さからの解放は厳しいものになると最近つくづく感じています。