金利が上がれば、リスク資産である株から預金へと異動するのはご存知の通りです。
日本証券取引所が公表している、株式平均配当利回りは2024年3月現在のプライム市場かつ有配当銘柄に絞りますと、2.02%となっています。
その他統計資料 | 日本取引所グループ (jpx.co.jp)
これを高いとみるか低いとみるかですが、配当は預金金利に連動しませんので、金利が株式配当利回りを上回った場合、あるいはかなり近くなった場合、預金への資金移動が起こることは簡単に予測が出来ます。
現在、新NISAで投資ブームになりかけていますが、元をたどれば、預金金利が無い時代の賜物とも言えます。
しかも、新NISAが始まって、勢いよく株価が上昇していたのが、一気に4万円を割り込んで、始めたばかりの人からすると暴落と言っても良いほどの衝撃を受けていると想像しています。
こうなってくると、日本人の性格から、預金金利と配当利回りとのバランスによって、個人投資家が株の売却に動くことも予想しておく必要があるかと思います。
今日、明日というお話では有りませんが、リーマンショック時のような、雪崩を打った暴落も予想できますので、現金比率を高めておく必要性を感じています。
なお、株主優待銘柄は個人投資家向きですので、その銘柄への考察は必要ですが。