【退職に暗雲】食事に誘われました

「今晩、時間ある。一杯どう?」

と、普段飲みに行かない上司からのお誘い有り。

断る理由が無かったし、退職まで余り時間も無いため、同行。

ちょっと、小綺麗な小料理屋に連れて行かれましたが、嫌な予感が頭をよぎりました。

 

小一時間程して、

「退職後はどうするの?」

「前からお話ししているように、温泉旅行や全国を旅行して回る予定です。

既に代金の安い早割で複数予約済みです。」

「働かなくても良いのは知っているけど、毎日旅行する訳でも無いだろう」

「もちろん、そうですけど、直前予約などで割安の旅館が出たらそのタイミングで足を運べるよう、自由な時間を確保しておきたいですから」

「今の仕事に不満は有るのか?」

「サラリーマンですから不満は無くは無いですけど、平常心でいられるうちに自然体で退職させて頂きたいです。仕事が嫌ではなく、自分時間を確保したいのです」

「はっきり言うけど、後任の人選が全く進んでいない、というより、受けてくれる人がいないのが実態だ。大変な部署であるにもかかわらず、ほとんど退職者も出さずに、きっちり数字も残しているのは評価されている。」

「ありがたいお言葉ですが、私は今春での退職を前提にこの一年間、のびのびさせて頂きました。何かあれば、私が責任を取ればいいと腹を括っていましたから。それが、自由さと上手くマッチしただけだと思います。」

「私が責任をもって、後任を指名するから、決まるまで続けて貰えないか」

「役員とお話しした際に、退職は1年延期を条件に、今の部署を担当させて頂きました。これ以上、私のわがままが通ってしまうと、将来の足かせになりかねません。しかも私の退職は既定路線で、他の社員も暗黙の了解となっています。」

「他の社員から退職後は何をするかとか、聞かれたことは有るか?」

「そういえば、半年以上、そのような話題は無かったですね」

「私が退職の話には触れるなと皆に言っていた。退職が当然の雰囲気になっては困るのでね」

「私でなくとも、○○君や○○さんなど適任の後任は多数います。気持ちよく退職させて下さい。」

「私は君の希望を慮って、慰留するつもりは無かったが、後任が決まらないため、板挟みになっている。」

「若手にトライさせて、役員がバックアップすれば良いのではないでしょうか」

 

こんな感じで、堂々巡りになったため、一旦お開きになりました。

後任が見つからないのを私に言われてもな~って感じでした。

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