【無責任?な同僚】若手に出世するメリットを説く

先日、同僚から相談があるとして飲みに行くことになりました。

そこで出た話が、「若手社員に出世の魅力を説明したところ、出世を望まないという意見が多くびっくりした」ということでした。

よく話を聞いてみますと、その同僚は自分軸で話をしており、端的に言えば、滅私奉公的に会社や上司に尽くせば、出世は間違い無いという内容で話をしたようです。

 

これでは、今風の社員が魅力的に感じることは無いでしょう。

若手社員は昨年、組織変更という名のリストラを敢行したことにより、事実上、30代から「役職名は上がって、責任は増えて、権限は取り上げられた」

という歪な変更を見てきただけに、出世に魅力を感じていないのです。

仮に出世しても、いつ寝首をかかれるか分からない組織に魅力はないですからね。

 

私からは「昭和的な価値観は今時馴染まないし、我武者羅に働く姿勢はかっこ悪いとさえ思っている世代だよ。今を我慢すれば未来があるという人参作戦は通用しないよ。発破をかける意味合いだろうけど、その発破を掛けざるを得ない現況を精神論で乗り切ろうとしているという風にしか捉えられていないんじゃない。」

と話したところ、同僚は黙り込んでしまいました。

恐らく自分の中でも分かっていたことをストレートに言われたからだと思いますが、私的にはまだこのような出世という空手形を乱発するような発想自体に驚きました。

人件費が上昇し、転職した方が年収が上がるという環境に変わってきていますから、大手企業は慌てて賃上げや初任給アップなどと騒ぎ出しており、それは今の若手も分かっているため、出世という将来の話をされても響かないのだと思います。

 

時給が高いバイトがいいですか、時給が上がるバイトがいいですか

 

こんなキャッチフレーズでバイトを募集しているお店が有りました。

これを発案した方もやはり出世という空手形が前提になっていますから、裏を返せば使えなければ時給が低いうちに首にするという意味合いも入っています。

もちろん、長く続けてもらいたいというインセンティブも含まれてはいるでしょうけど。

また、時給が上がる根拠や基準も明確では無いですから、働く側からすると仕事は大変だけどそれに見合った以上の時給の方、つまり時給が高いバイトの方に魅力を感じると思います。

 

少し話が逸れましたが、私はその同僚の部署が常に人員不足で在籍社員への負荷がどんどん高まっていながら、人員補充が出来ないどころか、人件費抑制のため既存社員で乗り切るよう会社から指示されていることも知っています。

また、評価を上げて給料を上げる実質的な権限もないことから、発破をかけることしか手段がないという可哀そうな状況も知っています。

 

まあ、避けては通れない道なので、これ以上の話は出ずにお開きとなりました。

 

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