【社員の評価基準】実績と評価が連動しない

昨日、他の部署の責任者から相談が有り、近くのファミレスで昼食を一緒に取りました。

その相談の内容というのが、タイトルの通りで、「実績を出した社員を評価はしても、賞与額については、人事で決定するため、その社員の意欲や実績を出していない社員とのバランスが悪く、その社員から率直に相談が有り、回答に窮してしまった」ということでした。

私もその点は以前から気になっており、会社的には一時的な昇給や賞与額の増額ではなく、昇進・昇格で報いるシステムになっています。

つまり、昇進・昇格することで年収が連動して上がっていく建前ですが、以前記事にしましたように、上に行けば、特に部課長のような中間管理職は責任はあっても報酬は魅力が無いという事実上の名誉職になっているところが問題なのです。

以前は「仕事の報酬は仕事」というのが出世コースでしたが、今の若手には出世が魅力的でない以上、そのシステム自体も変えなければならない時代になっているのかもしれません。

さて、私からは

「永遠のテーマだよね。出来ない約束や他人事のような姿勢は取らず、『私はしっかり評価している』と真摯に説明することじゃない。」

「それだと満足しないと思うけどな~」

「満足するかどうかは本人の問題であって、あなたの問題ではない。」

「う~ん」

「その社員を評価しているから悩んでいるんだろ。だったら、自信をもって、評価していることを伝えること以外、手は無い。ただ、その社員を評価していることをきちんと人事にアピールすることはあなたの仕事だけど。」

「そうか!それが足りなかったんだ。だから、評価しても自分でも不完全燃焼のような気になっていたんだ。いつの間にか、ボーナス前の評定時期になったという、年中行事的な事務作業になっていたのかもしれない。それは、迂闊だった。」

「これまでも人事には評価している社員をイチ押しはしていたでしょ」

「してたけど、甘かったと反省している。自分の部下をもっと自信をもって評価していることを人事にプレゼンするような感覚が欠けていた。今日は、ありがとう!」

 

 

 

 

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