【東京には住めない】あまりにも非現実的

最近の新築マンションの値上がりは、サラリーマンの購入意欲や能力を大きく減殺する程の威力になっています。

それに呼応して、最長50年、最終支払い年齢が80歳まで可能という住宅ローンが出始めましたが、とてもじゃないですが、そんな先の経済状況まで見据えることが出来る人はいないでしょう。

私は、不動産業界に関わっていますが、現在の状況は端的に言うと

 

価値と価格が大きく乖離した

 

ということです。

 

つまり、価値の増加ではなく、コストの増加が上回っているのです。

あの、バブル時代よりもかなりマズい状況です。

バブル時代は、華美な設備や仕様などをふんだんに盛り込んだ造りになっていましたが、最近のマンションは価格なりの仕様にも「なっていない」のです。

 

ダブルインカムで背伸びしてようやく買える程度のマンション価格に既に到達していますので、最初に販売価格が有り、コスト上昇分は仕様を落として対応しています。

例えば、エントランス周りなどは豪奢な造りにしますが、室内の仕様は並み程度に抑えています。

 

分譲マンションを住宅ローンを組んで区内で購入するには、頭金にも寄りますが、実質支払額は億単位になります。

しかも金利は今後上昇傾向をたどるのではないかと予想されている点も懸念材料の一つです。

 

どうしても区内でなければいけない人以外は、埼玉や千葉などの近隣県へ住まうことも一つの手段ですが、意外にそれほど安くはないです。

一言で言いますと、

 

時間を取るか家賃を取るか または 混んでいる電車か激込みの電車か

 

の違いになります。

 

私は新宿まで数分の所に住んでいますが、このマンションはリーマンショック後の不動産業界が落ち込みに落ち込んだ時に購入しました。

結果的には、最も落ち込んだ年でしたので、今では購入時を上回る実質相場になっています。

 

結論としては、住まいに人生を掛けることは無いのではないかという事です。

例えば、住宅ローン30年=住宅ローン張り付けの刑30年と笑い過ごせない程度になっています。

 

最終的には価値観の違いになってきますが、自分の人生設計をよくよく見据えて購入を検討するのが肝要です。

 

 

 

 

 

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ