【バブル期に似ている】やるせなさ感

私はバブル入社世代ですが、バブルが弾ける手前頃でしたので、余り恩恵に浴さなかった世代になります。

その頃、不動産バブルでマイホームが手に届かなくなってきたこともあり、家はあきらめたけど、車や家具などは高級品を利用したいとして、団地に住みながら、車は高級車という方が話題になったことを思い出しました。

 

私の記憶では、ある公団(今のUR)に住んでいる方で、希望するエリアへのマイホームはとても手が出ないため、それなら一層、他の部分にお金をかけるとして、車は日産のシーマに乗っていました。

お部屋の中も、高級マンション風にアレンジしており、何だか強烈な違和感を感じたことを覚えています。

それなら、今とあまり変わらないじゃないかと思われるかもしれませんが、最も変わっているのは

 

住宅ローンの金利

 

です。

 

その頃は、金融公庫(今の住宅金融支援機構)のサービスに

ゆとり返済という、悪魔のようなシステムがあり、

当初数年間の金利は低く、それ以降は大幅に金利が上がっていくという内容でした。

 

平成の汚点、ゆとりローンとは?今でも払い続けている人がいる現状と終身雇用、年功序列を考える | 不動産の学校 (fudosan-gakko.com)

 

今風に言えば、アメリカで大問題となった、サブプライムローンに匹敵するような恐ろしいサービスでした。

実際に、余りにも返済が過酷で破綻者が相次いだため、わずか8年でこのサービスは廃止となりました。

その頃の預金金利が8%程度でしたから、住宅ローンはそれよりも高く、ゆとり期間が終わった後は12~15%位まで上昇し、サラ金並みの金利になりました。

それではとても払えないですよね。

更に、将来受給する年金を担保とする住宅ローンもあり、現役時代どころか老後の設計すら破壊しかねない制度も存在していました。

もともと、このようなローンを借りる方は頭金が少なかったり、まだまだ給料が増えていくだろうという前提条件でしたから、時代の流れ的には分からなくはありません。

その当時はまだ消費税が3%、社会保険料は今の半分以下でしたから、可処分所得としては今よりは良かった時期だと思います。

 

これを今の時代風に見てみますと、金利はかなり低いものの、収入増加は期待できず、租税公課の負担は既に所得の65%、建築コストや土地代が上がったなどから、23区内の平均新築マンション価格が1億円を超えるようなサラリーマンが普通に支払えるような環境ではないという点で見ると、前述のバブル時代に酷似しています。

 

このタイミングで中国から団体客のインバウンド解禁となり、海外からの訪日客が爆増する雰囲気です。

としますと、必然的にこうなります

 

物やサービスの値段 ⇒ 国際価格

日本人の給料(コスト) ⇒ 国内価格

 

外国人が日本で開店し、日本人を安く使って、利益を上げていくという、そう、あのスタイルです。

 

観光地で営業しているのは、地元の方ではなく、都会からの資金拠出者が利益を上げるというスタイルです。

 

まあ、何と言ったらいいのでしょうか・・・

 

 

 

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