先日、長年利用させて頂いている長野県の温泉旅館に泊まった時の事です。
旅館に着いた時、駐車場がいつもより多く、入り口によく出されています「歓迎〇〇様ご一行」のような看板にも多数のお名前が記載されていました。
これは、大浴場や食事会場はかなり混雑するな~と、思っていました。
大浴場は確かに混んでいましたが、夕食会場は大浴場程ではなく、むしろ広さの割には閑散とさえ、感じる程でした。
当初、大浴場を利用している人は、いわゆる湯巡りのお客で宿泊客では無いと思っていました。
ところが、チェックアウト時には結構な混雑となっていました。
あれ?っと思ったところ、思わぬ形で理由を知ることとなりました。
チェックアウト待ちをしていましたら、あるおばさんグループからの声が聞こえてきたのです。
簡単にまとめますと、
旅行代を抑えるためこれまで、閑散期や平日を狙ってきたが、食事を旅館ではなく、近くのお店で好きな食事を選んだ方が満足度もコスパも高いことに気が付いた
というような会話の内容でした。
確かにそういった側面は有りますし、その考え自体はインバウンド客と同様ですから、目新しい話では無かったのですが、何か考えさせられてしまいました。
この旅館は、老舗で温泉も良質な自家源泉、食事も季節に合わせた地元食材をふんだんに使った、私もお気に入りの食事が毎回出てきます。
その反面、宿泊代に占める食事代の割合がそれなりに高く、例えば、食事無しの素泊まり価格と比較しますと、夕朝食代との価格差が出てきます。
もちろん、単純な食事だけの代金差とは思いませんが、個人で一回の食事代として見た場合、非常に高く感じてしまったのかもしれません。
私は、食事だけではなく、旅館の風情やおもてなしなどを含めてお伺いしていますから、素泊まりにしたことはございませんが、コスパを重視する風潮がコロナ禍後、更に強くなってきたのではないかと感じました。
つまり、旅行には行くけど、これまで以上にコスパを重視して、旅程を組んでいるという感じでしょうか。
これまでは、旅館にチェックインしたら、チェックアウトまで、館内で完結するようなお抱えシステムでしたが、例えば、今ではお土産はお土産屋さんやドライブインではなく、地元のスーパーで購入する人が増えているとのことです。
観光地のスーパーでは、お土産コーナーだけではなく、地元産食品コーナーも併設している所をよく見かけるようになりました。
私も保冷品のお土産を買う際には、氷が無料でもらえるスーパーで購入しています。
その氷も、保冷バッグの中で缶ビールやハイボールなどと一緒に入れて、帰宅後にしっかり冷えた状態で頂くことができますので、一石二鳥です。