【リスク許容度】キャッシュフローに左右される

社会人になった子供から

「会社でFIREが最近話題になっていて、米国株投資一択だなという感じ。投資をしたことが無いからよく分からない」

と相談のような雑談のような話がありました。

「顕在的、潜在的成長力は間違いなく日本より米国のほうが遥かに上回ると思うよ。」

「それならやっぱり長期で米国株投資になるのかな?」

「理屈はともかく、現在の米国のインフレは投資リターンを上回る規模になっているから、為替リスクのない米国に住んだとしても、それだけでFIREは厳しいだろうな。」

「それなのになぜ、米国株投資と言われ続けているのかな?」

「どのような形であれ、投資信託を販売する側の立場だけで見ると、手数料が低いとは言え、ボリュームがあればそれなりの『額』になるからね。」

「今、かなり米国株が下がっていて、既に米国株投資を始めていた同僚はかなりの含み損になっているんだって」

「まあ、投資信託とはいえ、株は株だから、上がる時も下がる時もあるさ」

「上がった時に売っていればよかったのにね~」

投資信託そのものは『入金』だけで『出金』を前提にしていない人が多いと思うけど、実際に売却する時点では評価額や為替レートがどうしても付いて回るから、どのタイミングがベストなのかは、実はその時点では誰も分からない。結果的に後から得したのか損したのかが分かる。まあ、歴史が証明するって奴だ」

「機動性が無いのであれば、投資信託もどうなのかな~」

「これは、セオリー通り、投資スタンスによるんじゃない。評価額がどんどん上がっていく前提で売却時点で2倍や3倍になっていれば、普通は為替や手数料を差し引いたとしてもプラスにはなるんじゃない。」

「将来への守りのために長期投資する一方、現時点での生活やレジャー、旅行などやりたいことにもお金がかかるから、投資額がどうしても少なくなってしまうけど」

「そもそも、長期投資は一度に多額の金額を投資する訳ではないから、先に自分で設定したゴールを見てしまうと少なく感じるのは当然。相場に左右されず、継続する力が最も大切。毎月の投資金額は収入に応じて見直していけば大丈夫。」

「特にFIREは目指していないけど、資産規模で将来の選択肢が増えていくことはお父さんを見ていたら良く分かっていた。」

「無駄遣いというのは簡単だけど、何が無駄なのかは個々人で違う。お金を使うことに意識があるのか無意識なのかの違い。」

「どんな投資がいいのかな」

「まず何に投資するという前に、自分の現実をシビアに書き出してみること。給与収入は自分でコントロールできないから、支出を記録してみて、支出に対する自分の傾向と対策を探ってみることだ。小さな支出は意に介していないだろうけど、まとめてみると結構凄いはず。」

「確かに学生時代の反動から贅沢してるな~と感じる部分はある」

「結局、評価額が下がっても、その影響を受けない生活費から切り離した勘定にすればいい。それを不安視しなくていいようにするため、最終的にはキャッシュフローが全てになる。」

プライバシーポリシー お問い合わせ