なぜ日本人は会社が嫌いなのか

「社員の多様性を認めないから」

 

この一言だと思います。

組織の中で成果を上げている人物はたいてい、変わり者です。

しかし、業績や実績とは関係が無い「基準無き評価」で実際は会社が運営されています。

 

いわゆる「同調圧力」が最近は更に、顕著に、強まっているのが実情ではないでしょうか。

 

それを明快に指摘して戴いたのが、今年のノーベル賞受賞者の真鍋さんの発言でした。

 

「日本の人々は、非常に調和を重んじる関係性を築きます。お互いが良い関係を維持するためにこれが重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません」

 

私はこの発言にも日本人らしさを感じましたが、要は成果を評価せず、協調性の有無だけを上司の主観によって評価されるのでは、成長は無いという意味と捉えました。

 

以前、「何年も目標数値が達成できていないのは、同じメンツ、同じやり方、同じ考え方で物事を進めているから、目標未達という同じ結果しか出ない。実績を出している社員からレクチャーしてもらうなどこれまでとは異なる発想をしてはどうか」と所属長に話したことがありましたが、「成果は出しているが、あいつは嫌い」と一言。

 

思わず「ぽか~ん」としてしまいましたが、その程度の人物を登用せざるを得ないほど、人材が枯渇していることを実感しました。

 

このような姿を若手社員が日ごろ見ているのですから、最大の出世方法は「無難」の一言になります。

が、管理職の魅力は少なくとも経済的にはメリットが無いので、現状維持程度を無難に目指すことが生き残り術の一つになっているのでしょうね。

先日、各社員の残業時間数を確認したところ、月平均で60~80時間もある社員が多数おり、確実に残業代ゲッターであろうことが一目瞭然でした。

当然、管理職より年収が上回っています。

 

ここで思い出しました。

 

「休まず、遅れず、働かず」

 

これを方針としている職業があったことを。

 

 

 

 

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