【一文惜しみの百知らず】サラリーマンの悪習

文字通りですが、あるきっかけで私が他の社員にアドバイスをして、その結果、ごく短期間で成果が出たにも関わらず、さも、自分の実力であるとして周囲に喧伝していたと耳にしました。

 

私的にはどうでもいいのですが、結果が出たことに対して、挨拶も無かったですし、むしろ、自分の実力だとしてアピールしまくっていたようです。(周りの社員は私のアドバイスと知っていましたが)

 

この話を聞いたときに、サラリーマンはさもしい人種だな~と改めて実感しました。

「成果は自分に、責任は他人に」

を忠実に守っていく、サラリーマンが取る常套手段です。

 

このタイトルは、私が社会人になった時に先輩から教わった言葉です。

意味は検索してもらえればいいのですが、私的には妙にガッテンした言葉でした。

 

サラリーマンは恐らく自己最適のみを追求する習性が付いているため、無意識にそのような行動を取ってしまうのでしょうが、実態を知っている人から見れば「あ~あ」ってとこでしょうか。

 

当然、その社員は「次」が続かず、今では、まぐれ当たりと言われているようで、肩身の狭い思いをしているようです。

 

このタイトルを先輩から教えてもらった背景は、実は「競馬」でした。

私が新入社員の頃の話ですが、馬券を買ったのは後にも先にも、その時だけで、競馬で生活しているといっても過言ではないほど、のめり込んでいる先輩がいました。

もちろん、公私はしっかり分けていましたので、仕事中に手を出すことはなかったのですが、それを見ていて、好奇心から「ノウハウを教えて貰え得ないか」とお願いしましたところ、自分が研究しているポイントや過去のデータの見方など、初歩的なノウハウを教えて貰い、それをもとに自分で馬券を買ってみました。

 

そうしましたら、なんと万馬券になったのです。

本当のビギナーズラックでした。

 

そこで、私がまぐれ当たりなので儲けの全額をその先輩にお礼で渡そうとしましたら、

「これまでいろんな人から教えてくれという話があって、色々教えたけど、負けた人はともかく、勝った人で口ばかりのお礼を言う人はいても、儲けの全部を渡そうとしたのは君が初めてだ。君は出世するよ。」

「どうしてですか?」

「失敗は他人のせい、成功は自分の実力として、利己的な人物が多いからね。組織は実力だけでは上に行けないし、また、出世欲でギラギラしている人物は利用されるだけで使い捨てにされるのがオチだ。君が儲けの全額を持ってきたことは、教えて貰ったことに対する敬意も含んでいるということが相手に伝わってくるから、次に繋がってくる。それを自分だけの懐に収めるだけの人物には、次は無い。それだけでなく、そのような評価を受けることになる。『一文惜しみの百知らず』という諺があるけど、私はその通りだと思う。成功は他人のおかげ、失敗は自分の責任を意識していくことをお勧めするよ。もちろんそのお金は受け取れないけどね。」

「そんな~、出世とか考えたことがないですよ~。笑」

と答えたところ、

「出世する人物には二通りあって、他人を踏み台にしてのし上がっていくタイプと他人に押し上げられて上に行くタイプだ。君は是非、後者を目指して欲しい。」

 

 

 

 

 

 

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