マンション住まいの方は毎月管理費と修繕積立金を支払っているかと思います。
それ以外にも、専用庭使用料、バルコニー使用料など、様々な名目で毎月のコストがかかっています。
まず、管理費の多くを占めるのが管理会社への管理委託費です。
その管理委託費の内訳を見ますと、かなりの比率で人件費が占めています。
例えば管理員さんや清掃員さん、設備メンテナンスや清掃業務等々、名目は違えど、人件費そのものになっています。
その人件費が上がっているだけではなく、管理員さんや清掃員さんの成り手が不足しており、お金で解決できる世界では無くなっているのが現実です。
もちろん、幾らでも出せるというのであればそれなりの応募があるのでしょうが、高給で雇ったとしても、継続して貰えるかどうかは別の問題です。
修繕積立金も同様で、資材高や人件費の高騰により、過去の見積がまったく参考にならないケースも多数出てきており、これまでと同じ考えでは現状維持すら難しくなっています。
私のマンションでも何年かおきに、管理費や修繕積立金が交互に値上がりしています。
これまでの経験から、数年前に「そう遠くないうちに、管理費と積立金で戸当たり平均で月額5万円時代が到来する」と総会時に発言したことがありますが、その当時はそんなバカなというような感じでした。
ところが昨今の社会情勢から現実化してきたために、「まずいなあ~」という雰囲気になってきています。
現在の管理会社より安いところは有るにはありますが、冒頭に記載しましたように管理委託費の多くは人件費となっているために、次のような関係になります。
高く支払う=管理会社にやってもらう
安く支払う=自分でやっていく
単純な公式で、人が行う作業がほぼ全てですから、そのままです。
実は解決策としては、実は単純明快なのです。
⓵意欲ある担当者を付けてもらう
②管理員さんや清掃員さんに長く勤めてもらう
③意欲ある担当者に育て上げる
④バーターの関係を管理会社と築いていく
マンション管理は担当者次第と言ってもいいほどです。
私の経験上、ただの仕事と思っている社員はそれ以下の仕事すらしないのですが、自分のマンションは気に入ってもらいたいとしてコミュニケーションを高めるなどすると意外なほどに自分のマンションに対してはポジティブな社員に変わります。
多くのマンションでは今でも理事長や役員が要求だけして、クレーマーと化している管理組合が高齢化と共に増加傾向にあると管理会社の社員から耳にしたことがあります。