【マンションの管理費と積立金】近い将来月額5万円②

(前回からの続き)

最初にお断りしておきますが、管理費や修繕積立金の値上がり傾向は人件費の上昇圧力が避けがたいものですから、当面続くことになります。

 

私の知人のマンションもデベロッパー系の管理会社でしたが、解約されてもいい程の大幅な管理委託費の値上げを提示してきたそうです。

実態は、管理組合役員の過剰要求が度を越してきたために、会社側がカスハラと認定し、事実上、契約満了として他の管理会社に変わったそうです。

そのような役員は事実上、再任を繰り返しますから、管理会社が変わってもそこの社員が疲弊するだけで、後継の管理会社も前の管理会社の事情は知った上で、受けていますから、引き際も早いのではないかとその知人は危惧していました。

 

他人目線では、そんな役員は替えてしまえと思うのでしょうけれども、火中の栗を拾う人はそうそうはいませんし、正義感に燃えて、対立候補が出てくるとマンションの中で派閥が出来てしまい、余計に上手く行かなくなります。

 

ということは、管理委託費に見合った、管理業務を行ってもらう努力をすればいいのです。

管理組合や他の所有者が管理会社の担当者や管理員さん、清掃員さん、点検業者さんなどに「ご苦労様」、「お疲れ様」

など、ねぎらう姿勢を見せるだけで、モチベーションが変わってきます。

どんな仕事もそうですが、

「仕事」として「作業」する担当者や現場の方

「自分のマンション」として「取り組む」担当者や現場の方

自ずと、結果が変わってきます。

一部の心無い居住者のために不愉快な思いをして、マンション全体に対する思いが軽くなったり、無くなったりすることは、決してプラスにはなりません。

 

つまり、支払っている経費に見合った以上の有形無形のサービスを受ければいいのです。

特に担当者の力量や経歴は様々な場面で大きく役に立ちます。

私のマンションでも担当者がコロコロ変わりますが、それは管理会社から軽く見られているマンションという意味でもあります。

別に攻め立てるようなことをする必要は無いのですが、

何をやっても、特に問題は無い

という認識を持たれては、マンション全体の損失となります。

管理会社も委託費だけで利益を上げるのではなく、営繕工事で利益を上げる傾向が顕著ですから、適正利益を無視するような交渉は避ける必要が有ります。

 

 

 

 

 

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