【異論反論】サラリーマンの生涯賃金以上を稼げばいい

先日、飲食業を自営している友人の店舗で閉店後に一杯やってきました。

その時に、ネットの記事に出ていた「生涯賃金が高い会社ランキング」が話題になりました。

そうしますと、その友人は

「40年の人生をかけても2~3億にしかならないのであれば、とても割に合わないのではないか」

との感想でした。また、

「これは額面で実際は各種税金や社会保険料、消費税や固定資産税などが差し引かれるから、仮に額面3億でも実質的な負担率で行くと50%以上が公租公課で占められていることから、40年で1.5億、年平均375万円の手取りになるね。そう考えると割に合わないし、そりゃあ貯蓄どころでは無いでしょ。」

このように話してきました。

「確かにそうだよね。安定と引き換えにこれまでサラリーマンは我慢してきたけど、それも雲行きが怪しいしね。でも自営業も廃業率が高いからどっちがいいのか難しいかな~」

「正社員で安定と言っても、定年年齢を雇用期間の終期と記載されているだけで、それを会社が雇用契約で約束している訳ではない。リストラや不本意な異動など、自分ではコントロールできないストレスの方が大きいんじゃないのかな」

「それでも、毎月定期的に入ってくる給料はありがたいと思っているサラリーマンは多いんじゃないかな。そこが自営業と大きく異なる一つのポイントでは?」

「私の経験上、脱サラして自営を始めても直ぐにダメになる人はたいていパターンが決まっている。会社と言う鵜匠がいて、決まった顧客や営業エリア内でアユを取ってくることしかできないのに、それに気が付いていない人間だ。顧客が降って湧いてくるような他力本願的な発想をもった人間は遅かれ早かれ倒産することになる。営業マンが新規開拓してきても、会社と言うバックボーンがあるからこそで、自分の能力だと錯覚している人が多いと感じている。」

「本音を言うとサラリーマンは、これからはとても割の合わない職業になっていくと感じている。業務の効率化とともに、社員の効率化がどんどん進められており、これまでと同じ仕事をしている社員はとても難しい立ち位置になるだろうと。」

「うちに飲みに来るサラリーマンの会話を聞いていても、悲壮感漂うような内容がコロナ後は特に増えたように感じるし、愚痴と言うより、諦めの境地に達したようにすら感じられるよ。」

「私の部下には、早めに家計を守りから攻めに転じて行かないと現状維持すら難しくなると遠回しに話している。」

「俺は、サラリーマンにすらなれなかった人間だからサラリーマン以上の生涯賃金を20年以内に達成するという気構えでやってきた。実際は、それより短い期間に達成したけどね。まあ、色々、あったけど、お客さんに恵まれて本当に運が良かった。」

 

 

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