【サラリーマンの落とし穴】機会損失

先日、私の退職予定を聞いて他部署の方から「久しぶりに一杯どう?」とお誘いがありました。

10年近く飲みに行っていないことから、昔話に花が咲きました。

その中で、次のような愚痴を聞かされました。

「社員同士の仲が悪くはないけれど、良くもない。結局のところ、自分の事だけで他人のことは関知しない。こんな雰囲気のため、コミュニケーション不足によるミスやトラブルが途切れも無く発生している。」

「その結果、数値目標の達成どころか、その後処理に相当の時間が費やされてしまい、しかも、社員同士が更に険悪になって行く。」

「社員間でマウントを取り合うような雰囲気が有り、むしろ敵失を喜ぶような最悪な環境になっている。」

私からは、「それがサラリーマンの習性だから仕方ないよ」と話したところ、

「エッ!何それ?」と一言。

「簡単に言うと、自分以外は他人だし、興味も無く、しかも社風がそうだろ。」

「確かに、実は数字に興味があっても、部下を含めて他人には興味がない。数字達成のプレッシャーが大きすぎて、とてもかまってられない。」

プレイングマネージャーと聞こえはいいが、単なる営業マンに過ぎない。特に最近は人材不足が急加速しており、だから部門責任者が3ランクも格下げされた上に、ただの営業マン扱いになっただろ」

「会議では数字が行かないことを詰められ、行っても不足している部門の穴埋めをするため、それをどう達成するのかと詰められ、とてもじゃないけどやってられない」

「そうだろ、それが社員同士の仲が悪くなる最大の原因だ。上司も部下を単に数字を拾ってくるツール程度にしか思っていないし、会社自体もそう」

「管理職研修などで組織運営をレクチャーされるけど、とてもじゃないけど、絵に書いた餅だよ」

「こんな感じだから、サラリーマンはいつまで経っても、裕福にはなれないし、余裕もない。実際、定年後も嘱託としてしがみ付く部長や役員が多いだろ。そんな人物が嘱託とはいえ、更に付き合っていくのはご免でしょ。」

「そうだよな~。でもどうしたらいいのかな~」

「私はサラリーマンの最大のマイナス点は、人間関係の機会損失が極度に大きいという点だと思っている。それがいつまで経っても貧乏生活のままの原因だ」

(つづく)

 

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