長期低迷株でしたが、経営陣が600円でMBOを発動しました。
が、そこに村上ファンドが参戦し、300円台から一気に600円超となり、更に1000円台を超える商いが続いています。
そこで経営陣が村上ファンドを阻止すべく、特別配当を何と300円の提案をしてきました。
つまり、現状10万円の株に対して、3万円の配当を出すというのですから、尋常ではありません。
「300円の配当が出せるのであれば、これまでは何だったのか」といぶかしむ気持ちはありますが、最後まで付き合っていこうかと思います。(以前から株主)
経営陣側からは2度にわたって、村上ファンドの公開買い付けには反対である旨の書面が送られてきましたが、何だかむなしさも感じます。
私の勤務先も過去に委任状争奪戦をした会社ですが、結果的に、1/3以上の株を第三者に取得され、その後、社員の待遇が奈落の底に落ちるかのように、大幅に悪化していきました。
現在では「複数の会社」の持分法適用会社になっており、事実上、経営自主権は剥奪されています。
そのため、「明日の1000円より今日の100円」的な経営方針が貫かれており、社員に大きな負荷がかかり、毎年大量の社員が退職しています。
就職四季報には3年後退職率が掲載されていますが、例えばあのステーキ会社はそれが100%とあります。正直と言えば正直ですが、私の勤務先は「無回答」です。
就活生がこれを見たら、回答できないくらい辞めていると感じるのが自然ではないでしょうか。
まあ、FIREする前提で準備してきた立場では特に驚きはありませんが、社員の将来を悲観して見ている冷静な自分もいます。
「売上が上がらないのであれば、利益率を上げろ」との号令の下、店頭で1000円の物を5000円で売って来い、売れなければ罵声を浴びせられるという悪循環ではオワコンです。
顧客が合い見積もりを取ると、普通に2~3割、物によっては倍以上高いこともあり、これでは信頼関係は築けないでしょうね。
誰も顧客のことではなく、自分のことで精一杯という職場環境では・・・。
ただ、ストックビジネス特有の無借金経営ですので、破綻はありませんが、配当は毎年増額されており、社員への負荷は半端ない状態です。