【一日を丁寧に過ごす】リタイア先輩からの格言

最近退職された元上司と先日、ランチを取ることになり、込み合う前の11時にいつものお店で待ち合わせしました。

「丁度、新宿に出てくる用事があり、時間が合えばランチを一緒にどうか」

とお誘いが有ったからです。

 

まだ日中は猛暑が続いていましたが、私は仕事中であったため、お酒は無しのランチとなりました。

 

世間話から、現在の社内の雰囲気、退職後の生活など、様々なお話をしましたが、その中で特に退職後の現在の状況に興味が有り、結構色々、お話を伺うことが出来ました。

 

大体要約しますと、退職前に想像していた時間の過ごし方とかなりギャップが有り、在職中には、もっと時間が有ればあれこれ出来るのにと思っていたが、逆に時間が有りすぎて、持て余し始めている。

大好きなゴルフを好きな時に好きなだけ出来るようになり、嬉しかったのも最初の2週間程で、今では、いつでもできることであり、それ程嬉しくなくなってきた。

最大の問題は、こんなに時間的に余裕が出て来るとは思ってもいなかったため、何をしたらいいのか迷ってしまうことがある。

そこで、今一度、自分自身を見つめ直してみたら、在職中は自分の意思とは関係なく、大きな組織の中で仕事が割り振られていたのを単にこなしてきたに過ぎなかった。

 

とのお話でした。

 

私がこのお話を聞いて、優秀な方が激務から解放されると、解放感が半端なく大きかったんだなと感じました。

 

先輩から、「自分を今一度振り返ってみた結果、何かをやらなければいけないという義務感だけでは上手くいかなかった。一日一日のスケジュールをこなすのではなく、丁寧に過ごしていくことが最も充実感があることを発見できた」という言葉を聞いて、私も大きく頷きました。

 

丁寧に過ごすといっても、基準が有るわけではないので、個人差が大きいともおっしゃっていましたが、普段なら見過ごしていた街中の変化や季節感に気が付くようになり、穏やかな気持ちになってきたそうです。

何もしないことが「悪」ではなく、何もしない「贅沢」を楽しみたいと、サラリーマン時代との落差を感じたそうです。

 

私も退職後は、毎日何らかの「作業」をスケジュール化するつもりでいましたが、何もしない贅沢は、普段と違う何かを見つけたり、出会ったりする貴重な時間であることに気が付いた点は、今回ランチで得た大きな収穫でした。

 

 

 

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