私が20代の頃から利用させて頂いているビヤホールがあります。
大企業の子会社ということも有り、コロナ禍も何とか乗り切った感がありました。
様々な原材料や人件費等が値上がりしていることも有り、お値段についてはそれほど気にしなかったのですが、先週来店した時にいくつかの気づきがありました。
私は夜ではなく、比較的お客さんが少ない、ランチタイムが終わるころを見計らって、知人と来店することがほとんどです。
気が付いたのは、
⓵お客さんの80%以上は高齢者であった
②ビールジョッキのサイズが以前より小さくなった
③一杯無料クーポンなどの販促サービスがほぼ無くなった
④ほとんどの料理の値段が概ね20%以上、値上がりしていた
⑤店員の対応が居酒屋風になっていた
という点です。(今回以前に変わっていることに気が付いた点もありましたが)
まず、⓵については、ランチタイム後という時間帯を踏まえても、高齢者が非常に多く、その方々のテーブルを見てみますと、ビール一杯とおつまみで長時間雑談しているのが目につきました。回転率と客単価が低下していますよね~
②については、あのピザチェーン店で、「当社ではRサイズはSサイズの事を意味しており、誤解を招いた」という報道がありましたが、このビアホールも同様で、これまでRサイズは他店舗のLサイズと同等または量が多かったのが、Lサイズが以前のRサイズになっており、事実上、値上げしたうえで、量を減らしたという二重の改悪になっていました。
③は次回来店時にグラスビールプレゼントがありましたが、これも廃止。アプリでのイベントに変わったものの、せいぜい、一人分(同席者全員ではない)小グラス半額という姑息なサービスに変わっていました。
④は言わずもがなで、冷凍食材の商品が単純に値上がりしています。また、メニューを見ても品数を絞りに絞っていますから、あまり選択肢はなく、悩ましい状況でした。
⑤は昨今の人手不足もあるかとは思いますし、当然、店員全員ではないのですが、比較的客単価が高めのお店としては、如何なものかと感じた程です。
外食産業を含め、様々な物価高に晒されている現状ですが、外食がコロナ禍を経て、その存在意義を見出しにくくなっている感があります。
コスト削減でメニュー数はもちろん、保存の効く食材が中心のメニューになっていますし、しかも店員が集まらず、接客が満足に出来ないとなれば、外食に足を運ぶ理由が乏しくなっているのではないでしょうか。
外食自体が贅沢品になりつつある現状を変えていくには、やはり商品力が全てのような気がします。
このビアホールは、ビールは間違いなく美味しいので、ビール半額イベントなどの時の利用に絞られるのかなと思った次第でしたので、記事にしました。