【鳥貴族の値上げ】耐えられるのか、お店もお客も

先日、改めて鳥貴族に行ってきました。

前回行ったときは、ほぼお客さんがおらず、ゆっくり出来たからです。

さて、今回は、というという、やっぱり空いていました。

二人2時間程でお会計は約5000円でした。

これまでは、二人で結構飲み食いしても、3000円台前半でしたから、かなりの値上がりです。

人件費や食材費、光熱費などが値上がりしているのは、十二分に理解しています。

また、上昇したコストのすべてを転嫁できていないことも十二分に理解しています。

それでもなお、高く感じたのは、

 

価値と価格が見合っていない

 

この点に尽きると思います。

あくまで私見ですが、経営者目線では、人件費を上げないと応募が無いだけではなく、現状のスタッフですら、転職する可能性が有りますから、賃上げはやむを得ないと考えているのでしょう。

そこが私は最大の問題点であり、ミスマッチだと考えています。

スタッフ側から見て

消極的賃上げ⇒ 賃上げしたからもっと働け⇒ 賃上げと労働環境が見合わない⇒

労働意欲の減退⇒ こなすだけの仕事になる⇒ 顧客対応が雑になる

顧客側から見て

可処分所得の減少⇒ 外食の減少⇒ 商品価格の値上がり⇒ 足が遠のく⇒

その中で来店するも顧客対応が雑⇒ メニューを見て値上がりを実感⇒

注文が厳選される⇒ 会計時に改めて値上がりを実感⇒ 次回来店を躊躇

 

結局のところ、経営サイドでは、コストプッシュ型の値上げや他社に人材を取られないための消極的賃上げの考えしかなく、労働環境を向上させることが目的となっていない。その一方、スタッフとしては最低限の賃上げでしかなく、むしろ、労働環境は悪化していると感じている。

こんなところでしょうか。

いずれにしても、今春の新入社員の歓迎会などで一時的に宴会需要が盛り上がったとしても、その新入社員や若手社員が会社の飲み会を避けていることから、いずれ落ち着くというか、コロナ禍よりは多少良くなる程度で、値上がり分を考慮すると客単価は上がっても、利益が追い付かない状態で結局、うまく行かないお店が増えるのではないかとみています。

 

コロナ禍の時に働いていた飲食業のスタッフは、コストとして、あっさり、バッサリ雇用を切られたことを鮮明に覚えているため、良質な人材の獲得はかなり厳しいでしょう。

 

私がそれでも行きたい飲食店は、顧客対応がしっかりしており、価値と価格が見合った商品を提供している所に厳選されます。

もちろん、高いお店ではなく、庶民的なお店で、個人経営で、ご夫婦で廻している、そんな感じのお店を探しているところです。

 

 

 

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