本来のFIREは、どちらかというと、
自分らしい生き方をするための、一つの選択肢
という方向性だったと思っています。
ところが、新NISAが始まり、兎に角始めなきゃ、年金が貰えるか分からない、将来不安のため等といった論調が目に付きます。
また、新NISAは非課税で長期投資で資産が増加するという側面だけ強調されているのはとても気になっていますが。
まあ、マスコミ等はどうしても「株価は今後もどんどん上昇する」というスタンスを維持しなければならない大人の事情があるのでしょうけれども。
タイトルの件ですが、退職後は「純粋な資産運用のみ」で生活出来る程までに資産形成が出来る方はそれ程、多くは無いのではないでしょうか。
例えば、あの「4%ルール」を前提とすると、3000万円で120万円、税引き後で約月8万円ですから、正直なところ、結構、窮屈な生活になると思います。
もちろん、それで満足される方もいらっしゃるかとは思いますが、潤いのある生活とは、距離が有るようにも感じます。
仮に、通常の生活であればそれで大丈夫でも、例えば突発的な出費が有った場合には、元本に手を付けざるを得ず、それに連動して運用益も減ってくると考えるのが自然です。(そのためサイドFIREという概念があるとは思います)
私がこのように考えるようになったのは、退職後のシミレーションを何度も何度も重ねた結果、予想される突発的な出費を含めた全ての費用を事前に用意することは不可能と悟ったからです。
だからこその、新NISAなどの資産運用ではないのか
との向きもあろうかと思いますが、日常生活を資産運用というリスクの俎上に載せるのは、自分の人生を市場(他人)任せにしているという側面にも気が付きました。
このような経緯から、退職後は
①現有資産には手を付けない
②月々の収入の範囲内での生活
③現有資産は取り崩さず、積み上げを目的とはしない
という考えにひとまず、落ち着きました。
とりわけ②に注力していく予定です。
収入連動の生活=どれだけ稼げるかに左右されるということですが、現有資産からの配当(まだ生活費2か月分程度ですが)をベースに不足分をデイトレやスイングトレードにて賄う方針です。
ただ、退職してもデイトレが仕事に置き換わっただけのような気もしますが、どうも私にはマッチングしているようで、苦痛ではありません。