「買わない」という選択肢が出来てしまった社会

私は毎朝、新聞に折り込まれているチラシを見るのが楽しみの一つで、特にスーパーのチラシはしっかり目を通しています。

材料費や人件費の増加によるコストアップを価格転嫁するのが今のトレンドですが、便乗値上げも、ちらほら。

ただ、そのチラシも特売商品はだいたい、どこのスーパーも同じ商品が多く、値段的にも大差が無い状態となっています。

その日の特売品が有れば、他の商品を「ついで買い」してもらうことで、全体で収益の確保を狙っているのでしょうが、消費者もこれまでよりかなり厳しい選択をしているように感じます。

例えば、先日あるスーパーで「ポッカレモン450mlが299円」で特売されていました。

私的には結構お得感を感じる商品でしたので、その商品+アルファをかごに入れて、レジで並んでいましたら、「ポッカレモン」だけを購入する客を多数目にしました。

また、レジで並んでいる途中で、かごに入れていた商品を戻しに行く方も複数目にしました。

最近特に感じますのは、店内を回って、商品をかごに入れて、また、元の陳列棚に戻って、かごから戻す方が増えているような気がします。

購入する商品を吟味に吟味を重ねているからだと思いますが、「買わない」という選択ではないかと思っています。

魅力的な商品が無いからというよりは、消費意欲の体温が低下していることが理由ではないでしょうか。

収入が減少傾向、価格や税金は増加傾向となれば、高齢者が多数を占める社会では財布の紐がきつくなるのも致し方ありません。

 

私自身を振り返ってみても、確かに以前より「買わない」という選択を無意識に取っているように感じています。

例えば、服を買おうとしたときに、これまででしたら、「欲しい時に買う」というスタイルでしたが、「今有るもので足りないのか」、「今買うべきタイミングなのか」などを無意識に考えるようなり、「本当に今必要なのか」という観点で見るようになっています。

 

先ほどのスーパーでかごから棚に戻すという行動も、買わないという選択をした結果なのでしょう。

 

ただ、これからインフレ傾向は当面続いていくと予想されていますので、収入が上がらない中で今の生活だけではなく、将来の生活を見据えた行動を取らざるを得ないのであれば、所得と物価のミスマッチを埋めるのは至難の業になりそうです。

 

早期退職を目指している立場からしますと、物価高は好ましくないのですが、恐らく販売サイドやメーカーサイドも単純値上げだけではまずいと感じているでしょうから、様々なキャンペーンが繰り広げられていくものと期待しています。

早期退職後の家計力を強固なものとするためにも、情報収集がこれまで以上に欠かせないと思っています。

私が良く参考にしています情報サイトを一つご紹介します。

 

こじナビ (kojinabi.com)

 

 

 

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