なぜ早期退職をしたいのか。私の場合。

今春の早期退職に向けて、着々と準備を進めていますが、「なぜ早期退職したくなったのだろう」と、ふと感じることがありました。

いい機会だからとして、何もせず、じっくり考えてみましたところ、意外な結果になりました。

結論を先に言いますと「仕事はそんなに嫌いではないけれど、現有資産の運用とバイト程度の収入を組み合わせれば、今のレベルを落とさずに生活できることが計算上、判明したから」ということでした。

実は何となく、今の資産だけで生活できるのではないかと思ってはいましたが、それがはっきりしたら、勤労意欲が大幅に低下するかもしれないという危惧感から試算してこなかったことも「心の声」で分かりました。

 

ただ、それだけではない事も感じていましたので、更に考えてみましたら、会社の人件費の大幅削減が動き始めたことも理由の一つと分かりました。

3年程前に人事制度改革と称して給与体系が大きく変更され、年功序列制から職能重視への制度に移管しました。

ただ、それは単純に「ジョブ型雇用」への切り替えの始まりに過ぎず、最終的にはウーバーのような限りなくギグワーカー化への移行が透けて見えました。

例えば、所属長のような立場の人でも役職手当が全廃され、大幅な収入低下となりました。

まあ、そのようなポジションの人は「そう簡単には辞めないだろう」との会社側の意図が伝わってきますが。

また、正社員以外の給与体系も大きく変更され、これまで支給されていた賞与を月割りにして、基本給に組み込むことが始まりました。

これは、パッと見、月給が上がったように感じますが、事実上、昇給が無くなり、ボーナスという変動要因も無くなったことにより、来年以降、年収が下がっていくことになります。

いずれは、正社員もそのようになってくるでしょうし、会社に長く勤めてもらう前提の退職金制度自体も廃止されることになることでしょう。

つまり、定年まで勤めあげるメリットが少なくとも待遇面では大きく減殺されたことも理由の一つと気が付きました。

 

今の30代以上の社員はこれから急速に待遇が悪化していくことになるでしょうし、20代の社員は今風と言いながら、結局年功制を前提とした人生設計を期待している節もありますから、ミスマッチがどんどん進んでいくのでしょうかね。

 

そうそう、当社の株価がこれまでとは異なる動きを始めました。理由は下っ端には分かりませんが、何かが起きそうな予感がしています。いつか来た道の様ですが・・・

 

 

 

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