婚活独身の障害がパワハラ恐怖症!?③

②からつづく

「確かにそうですね。会員ランクごとに料金が違っています」

「性格や価値観が合えば何て言ってるけど、結局は自分よりスペックの高い異性や好みの異性を求める人が多いからだよね。さっき話した水平方向でしか基本的に出会いが無い訳だから、垂直方向に登録された、自分よりスペックの高い異性を求めるのは別に自然な流れじゃないかな。昔なら、この人にはこの子が合うというお見合い相手を紹介するお節介おばさんがフィルターだったのが、今風になっただけで、基本的な発想は変わっていない」

「そうですよね。私も希望の異性について登録したのは、身長や学歴、年齢、性格、趣味などまるでオプションですね。笑」

「それが悪いとは思わないけど、そのオプションに捕らわれてしまったがために、その彼女も同じ眼で見ていた可能性は無い?」

「そう言われると、無意識にそう見ていたのかもしれません。」

「そう感じていたよ。これまでなら、飲み会や合コン等で相性や性格などを直接感じ取って、付き合っていきながら色々なことをお互いが理解しあえるかどうかを確認していく過程があった。婚活サイトでは最初から自己申告のスペック情報を確認したうえで、相対することから、これまでとは過程が異なっている。」

「何となく利害関係者として、登録している女性を見ているような気がしてきました」

「そこまでとは言わないけど、スペックだけで異性を見てしまうと、肝心な相性や価値観の違いなどを認識するセンサーが鈍ってしまう可能性も有るかもしれないね。」

「正直、焦っていたのが表に滲み出ていたのかも知れません。もっと自然体で学生時代のようなスカッとした印象でアピールしてみます。」

「どんな表現がいいのか私にはアドバイスは出来ないけど、何事もチャレンジしなければ何も変わらないからね。ただ、1つだけアドバイス出来るとしたら、改めて彼女にアプローチするのであれば、同じ社内の子にアプローチしたことによる影響の影響まで想像しておく必要があると思うよ。」

「はい、そこは何となく理解できます。結果はどうであれ、微妙な空気になるのは問題ですからね」

「相談相手にならずに申し訳なかったね。」

「いつものように、冷静に分析して貰えることを期待してご相談させて頂いたので、自分なりに整理できたことは大きな収穫でした。ありがとうございました。」

「例題として適当では無いと思うが、動物の世界ではオスがメスに対して、アピールして、メスは優秀な遺伝子を遺すようオスを選別している。例えば、オスは子育てがしっかりできるよう安全で快適な巣作りをしていたり、体格が立派であったり、鳴き声が優れていたりとアピールするよね。人間も相手にスペックを求めることは同じことじゃないかな。」

「それは人となり、だけではなく、収入や資産もそれに値しますね。将来のお嫁さんが誰かは分かりませんが、これまで独身貴族を謳歌していた自分を変えていきます」

「そうだね、家庭を持つと、自分だけの人生では無くなるからね。人生設計は重要だよ」

「はい」

 

 

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