婚活独身の障害がパワハラ恐怖症!?②

①からつづく

「彼女には彼氏はいないの?」

「既婚では無いことだけ分かっていますが、それ以上の情報は実は良く知りません」

「話を聞いているとどうしても彼女じゃなければ絶対ダメと!ということが伝わってこないな。」

「本音を言うと実はそうなんです。彼女は可愛いいのに、芯がしっかりしているというかサバサバしているところに魅力を感じているのですが、それ以上でもないのです。」

「悪いけど、その程度のことで相談に来たわけじゃないよね。」

「はい、ひとり親の母が高齢で孫の顔を見たがっているということを親戚の人から聞いたことがきっかけです。」

「やっぱりそうか。恋愛相談というより人生相談だね~。笑」

「これまでどちらかというと仕事一筋的な働き方をしてきたので、気が付いたらこんな歳になっていたというのが実感です。婚活会社に登録して何度か食事や散策に出かけたのですが、結果的に上手くいきませんでした。」

「どうして上手く行かなかったのか、自分なりに分析してみた?」

「はい、率直に言って、偶然だとは思いますが、婚活のプロのような女性がいつもマッチングされてくるような、もやもや感が拭えなかったからだと思います。」

「何となく分かるような気がする。だから、身近なその子にアプローチしたかったというのであれば、失礼な気がするな。」

「はい、その気持ちもあったので、同僚にはとても相談が出来なかったのです」

「それなら、いっそのこと、同僚に彼女募集中だということをオープンにアピールしてみたらどうかな。年齢的なことは周囲が分かっているから、それなりに理解してくれるような気がするけど。」

「何となく恥ずかしいけど、動かないと何も変わりませんよね。」

「そうだね。それをきっかけに興味を持つ子がいれば、慌てず自然体で臨めばいいんじゃない」

「はい、コーヒータイムなどを使って、動いてみます。その一方、今でも婚活会社には登録したままですので、時々、連絡が入ります。こちらは退会した方がいいのでしょうか?」

「何とも言えないけど、以前私の知人から面白い話を聞いたことがある。」

「どんな話ですか!」

「異性の出会いは基本的に水平方向で、垂直方向には行かない。つまり、自分の所属している属性と同水準の異性とマッチングする確率が高い。だから、友人や知人、同僚など、自分の属性に近い人と付き合ったり、結婚しているだろ」

「確かにその通りですね~」

「ところが、婚活会社や婚活サイトに登録する人の動機は何かな?」

「私の場合、出会いが無いことから、範囲を広げるということですね。」

「では、登録する時に相手に求める希望条件を登録するよね。それは何故?」

「趣味や年齢、学歴、性格など事前に分かっていた方がいいからだと思います」

「いわゆるスペックだよね。もうここで分かったでしょ」

「あっ!そうか!まるで販売カタログのようですね。条件だけに捕らわれていたのかもしれません。」

「そう、それに加えて、婚活サイトに登録する動機は、今の水平方向から上に向かう垂直方向の人との出会いを希望しているからだよね」

 

 

 

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