同僚から退職についての相談!?④

(前回③の続き)

「知ってる。社内営業で目標数値が変動するから、実績や業績で評価されないのは公然

 の秘密だからな~」

「つまり、常に評価という名の好き嫌いだけで会社が運営されているわけだ。だからい

 くら頑張っても無駄骨になる。ところが、資産運用はすべて自分の責任となる。」

「今流行りの投資信託で運用するのが最も手堅いのかな?」

投資信託は投資する人がどの投資信託を選択し、幾ら投資して、その結果責任のみを

 負うシステムだから、個人の感覚によるのかな。因みに私は投資信託には投資してい

 ない。」

「どうして?」

「自己責任で運用するのが自分には合っているからかな。結果が日々ダイレクトに実感

 できるし」

「株価の変動が仕事中に気にならないのか?」

「気にならないわけではないけれど、当初より気にならなくなっている」

「俺だったら、気が気でないんだろうな~」

「投資は時間と入金力のいずれも継続的に忍耐強く行うのが王道だから、短期間で収益 

 を上げるのはかなり難しい。」

「仕事が嫌なのは分かったけど、資力も無い状況での退職はやっぱり勧めないな。」

「でも、本当に嫌なんだ。」

「体調を崩して、休んだことや出勤が嫌でさぼったことはある?」

「そこまでは無いかな。」

「実は、以前似たような相談を受けたことがあって、結果としては退職せず、今も続け

 ている。」

「どんなアドバイスをしたんだ?」

「とっても簡単に言うと、仕事に「感情」を持ち込まず、「勘定」で考えていくように

 とアドバイスした。」

「良く分からないな~」

「仕事の何が嫌なのかをまず冷静に分析したうえで、単に多忙なのか、上司や同僚と反

 りが合わないのか、顧客とうまく行かないのか、給料が低すぎるのか等々、色んな理

 由があると思う。私の経験上、それを感情で対応するから、自分が疲弊してしまう」

「確かに、感情的な点が理由のような気がする」

「そこを勘定という目で見るとまた違った視点が浮かび上がってくる。以前相談に乗っ

 た時はとても単純な計算で説明したら、ガッテン!してた。」

「どんな説明をしたんだ?」

社会保険などを無視して、とても単純化するけど、年収600万円、年間労働時間を

 残業代無しで1800時間とすると時給換算で3333円となる。時給にすると高く見えるけ

 ど、往復の通勤時間やサービス残業、休日出勤、休日や勤務時間外の電話やメール対

 応など実質的な労働時間を加味すると、その単価は大きく下がってくる。しかも年収

 が頭打ちどころか低下傾向にあるのに、仕事量は増えていってるだろ。」

「確かにその通り。」

「会社が管理職にしたがるのは、残業代無しの労働時間無制限を狙っているのが実情と

 いうのが知れ渡っているから、若手が残業代が稼げず、責任だけが重く、年収にも魅

 力がない管理職になりたがらない。そうであれば、発想を切り替えて、成果は上げつ

 つも、定時出社・帰宅で労働時間を規定の1800時間で終わらすことによって、時

 給換算では3333円のままになる。勤務時間外に投資のために節約方法を見つけた

 り、投資のための勉強をするなどして、稼ぐための自己投資に向けてはどうかとアド

 バイスした。」

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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