つい先日、以前一緒に仕事をしていた同僚から久しぶりに連絡があり、「急いで相談に乗ってもらいたいことがある」という内容でした。
何だろうとその日のうちに仕事帰りに居酒屋で落ち合うこととしました(もちろん、株主優待券が利用できるところです)
カンパイ後、開口一番、「もう、仕事が嫌になってしまい、このままでは鬱になってしまう」ということでした。
とはいえ、仕事を辞めると直ぐに直面するのが無収入。まさに、相談の内容というのはその点でした。
私が以前から資産運用や家計管理に人一倍注力していたことをその同僚は知っており、自分でも真剣に退職後の家計をシミレーションしてみたけれども、上手い解決方法が見つからないとのことでした。
「転職することで毎月の収入は確保できるんじゃない?」
「転職活動はしてみたが、どこも今より収入減となり、家計が維持できない」
「奥さんも働いているんでしょ?当座は大丈夫じゃない?」
「働いているといってもパート程度で住宅ローンにもならない」
「これまでの貯えで、半年程度はもたないの?」
「住宅ローンの繰り上げ返済を頑張りすぎて、現金がほとんど残っていない」
「繰り上げ返済だけでなく、今は低金利だから借り換えはしたの?」
「複数の金融機関に申し込んだが、全て断られた」
「今の金利はどの程度?」
「3%台後半。」
「今では信じがたい金利だな~」
「そっちも住宅ローンがまだ残っているんでしょ?借り換えしたの?」
「既に3回借り換えしている。今は固定金利で0.5%。だから毎月の返済額のほとんどが
元金だから敢えて繰り上げ返済はしていない」
「そんなに借り換えしてたの!俺は借り換えできないのに何でそっちはできるの?」
「多分、現在の市場価格の影響じゃないかな。新築で購入した時よりも70%アップで
最近別の部屋が実際に売却された」
「そんなに上がってるんだ。羨ましい~。」
「ところで、辞めたいのは分かるけど、転職先が決まらなくても直ぐに辞めたいの?」
「辞めたいけど、辞められない。でも鬱になりそう。」
「奥さんには話しているの?」
「それとなく話しているけど、収入の確保ができるのであればと現実的な回答」
「そりゃ、そうだよな。直ぐに辞めることは可能だけど、これからの人生はどうするか
は別問題だよね」
(つづく)