私はFIREに備えて、投資信託ではなく、個別株に大多数を投資しています。
理由は特に無いのですが、株価が上がったり、下がったりするのは百も承知で、散弾銃の様に、乱れ打ちしています。
出口戦略としては、感情は交えずに、利益が出ている株を必要な時に売却して現金化する手法です。
「もっと高く売れたのに」などとは考えずに、現金が必要なタイミングだけで売買しています。
もちろん、その間に配当や株主優待、総会お土産などはガメつく頂きます。
今でこそ、コロナの影響で総会開催が縮小していますが、それ以前は年間数十回以上は出席していました。
直接、経営者の生の声が聴けるのは貴重な機会ですので、極力参加するようにしていました。
とある株主総会に出席した時に、次のような質疑応答があり、サラリーマン人生にとって大きな衝撃を受けました。(かなり端折っています)
質問)株価も配当も順調に右肩上がりで、株主としては喜ばしい限りだが、配布資料によると社員の平均在職年数が数年程度と定着率が芳しくないのが気になっている。社員が長年勤めることにより培われる経験値が蓄積されず、将来の業績に影響が出るのではないか。
社長の回答)事業環境は常に激変している。安定も大切だが、時代の変化に乗り遅れないことがより重要であると考えている。定着率については、確かに若年層は良いとは言えないが、どの程度の待遇なら退職率が低くなるか模索している最中である。
私の感想としては、素直な社長だなと思いました。
多くの企業は社員を育てる余裕が既になく、短期的な業績向上が至上命題になっている会社が多い実情から、サラリーマン自体が単なるツール扱いでしかないことを自覚するきっかけになりました。
給与を上げるよりも辞めない下限ラインはどの程度かを模索していると感じました。
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